企業において事務系の職種は数多くあります。
事務系の職種は、一般事務をはじめ経理事務、営業事務、総務事務、医療事務など幅広い業種で活躍できる職種として知られています。
中でも経理事務は事務系オフィスワークとして大変人気です。
一般事務からスキルアップして経理事務へ転職する人も少なくありません。
ここでは、そうした経理事務と一般事務の違い、経理事務ならではの仕事内容、経理事務への就職・転職方法を紹介しています。
企業にとってなくてはならない職種だけにニーズも安定しています。
経理事務を目指す方は参考にしてみてください。
経理事務と一般事務の違い

一般事務は、顧客管理や文書作成、プレゼン資料作成、納品書、請求書を作成したり等、パソコンを中心にした業務内容を言います。
会社によっては書類チェックやファイリング、来客対応といった幅広い範囲を含む場合もあります。
スキルも専門分野を除いては、さほど高くなく初心者・未経験募集の求人も多数あります。
このことからも一般事務は、基本的なオフィスワークをサポートする人気職種と言えるでしょう。
個人的な意見ですが、一般事務としてオフィス用品販売会社へ勤務していたときは、販売先の顧客管理をしたり、営業から送られてくる売上金額の請求書を作成したりなど、与えられた情報を元に基本的なOA操作等ができれば対応できる職種だと思いました。
一方、経理事務は、日々の銀行の入出金の管理や仕訳、給与計算、出張費や交通費の建替え等の対応も業務内容になります。
会社のキャッシュフローの流れを管理したり、社員の経費の精算など幅広い範囲での知識やスキルが必要です。
企業の経理部に在籍していたときは、経理事務補助といった立場から納品物の請求書を作成したり、売上金や仕入の管理をしていました。
ただ給与計算等には携わらず担当しなければ経験が積めないと実感しました。
小規模企業であれば、すべての範囲でカバーすることが多いようです。
大手企業ほど、対応する業務量が多いことから、作業を分担するといった流れが多いようです。
経理事務は、一般事務と違いOA操作等だけでなく経理の専門知識や経験が必要です。
一般事務から経理事務への移行を考えている人は、スキルと経験を積むことをお勧めします。
経理事務ならではの仕事内容

経理事務と一般事務は求人数も多いことからニーズも高い傾向です。
特に経理事務はスキルや経験があることで就職や転職に有利に働くことから人気です。
そうした経理事務ならではの仕事内容とは、どういったものなのでしょうか。
銀行預金の日々の入出金、仕訳、給与計算、社員の建替え対応等の日次業務を前章で説明しましたが、それ以外には、月末にその1ヶ月分の集計業務から月次決算書類を作成する必要があります。
月次決算書類には、損益計算書、貸借対照表等があります。
年次決算書類は、1年分の集計業務をすることで財務諸表を作成しますが、これは会社の確定申告等に使われます。
月次決算書類、年次決算書類は、いずれも会社の業績を把握する大事な決算書類です。
幅広い経理業務を理解した上での決算業務だけに、月次決算、年次決算へ携わることが経理事務ならではの仕事内容と言ってもいいかも知れません。
経理事務への就職・転職方法

経理事務は、一般事務に比べて専門知識やスキルを必要とします。
それだけに収入が一般事務に比べて高い傾向にあるようです。
こうしたことが人気の理由の一つでもありますが、いざ経理事務への就職・転職を考えた場合に資格や経験を求められることも多々あります。
新卒の場合などは資格や経験がなくても、経済学部や商学部等の出身の場合、採用されることもあります。
高校卒業の場合でも、数字に強く叩き上げのように実務経験を積んで経理事務に携わっている人もいます。
しかし、一般的には、経理事務への就職・転職を考えている人は、経理の資格を持っておくことで採用されやすくなります。
実務経験がない人は特に資格取得でアピールする必要があります。
一般事務で実務経験を積んだら専門的知識が必要な経理事務へとスキルアップすることもお勧めです。
さて経理事務への就職・転職方法としてお勧めなのが、派遣会社や就職エージェント活用です。
希望職種や内容を相談できる会社も多く、携わりたい業務内容等を伝えましょう。
実務経験がない人は、日次業務からの内容を希望するのもお勧めです。
この時、経理の資格があることで紹介企業であるエージェントも採用企業へアピールしやすくなります。
経理事務は、会社の経営方針にも繋がることからやりがいのある仕事です。
日次、月次、年次と大きく分けられる経理事務ですが、一般事務から転職したい人は、まずは経理の日次業務からチャレンジされてはどうでしょうか。
まとめ

経理事務と一般事務の違い、経理事務ならではの仕事内容、経理事務への就職・転職方法を紹介してきましたが、いかがでしたか。
一般事務から経理事務へ転職をしようかと自信が湧いてきた人、一般事務のままでもいいかなと思われた人など、色々いらっしゃるかも知れません。
経理事務は数字の扱いが多いことから、収入の面だけを考えず自分に向いているかどうかの判断も必要です。
経理事務への転職を考えている人へ、大雑把ではありますが経理事務とはどういった内容なのかを紹介しました。
経理事務に携わるかどうかの判断材料にしていただければと思います。