事務の仕事を長く続けるためのモチベーションの保ち方

事務の仕事を長く続けるためのモチベーションの保ち方 仕事の悩み・適性

一般的に「事務職」のイメージとはどんなものでしょうか。

地味?単純作業?誰でもできる?ラクそう?

こういったイメージは高度成長期の「女性は結婚したら家庭に入る」という時代の名残かもしれません。

女性は入社しても数年後に結婚して退職をするのが当たり前だった時代、責任のあるポジションを任せるのは難しいと考えるのは会社としては当然です。

この流れから、雑務や比較的簡単な事務仕事を女性が担うという慣習が広まったのでしょう。

「単純作業なら簡単だろう」「毎日定時で帰れそう」

「パソコンに向かって一人黙々と作業すればいい」など

こんなイメージを持ったまま事務職を選ぶと、後悔することになるかもしれません。

事務職ってどんな仕事?

事務職ってどんな仕事?

ひと口に「事務職」と言っても、

一般事務、営業事務、経理事務、商務事務、人事事務、労務事務、法務事務、

貿易事務、学校事務、大学事務、医療事務などを同じ事務職でも仕事内容は全然違います。

一般的に事務職とは、書類の作成や処理、ファイリングや整理、

データ入力や電話対応・来客対応などの業務全般を担うポジションを意味します。

社内の管理や部署同士の橋渡し役であったり、取引先やお客様とのやりとりをすることもあり、コミュニケーション能力も必要です。

時には、蛍光灯を変えたり、コピー用紙(かなり重い)を運ぶような力仕事をする場合もあります。

どの事務であっても仕事は多岐にわたりますが、仕事量に比べて、限られた人数で対応している企業がほとんどです。

事務職は、どの職種よりもスピードと効率化を求められる職種です。

てきぱきと同時に複数のタスクをこなすスキルが求められる仕事だといえます。

残業のない仕事だと思う人も多いかもしれませんが、残業せずに終了できるよう、スピード感を持って、効率よく仕事をしています。

そうは言っても、 “地味”な仕事であることは確かです。

20年以上事務職に携わってきて、少なくとも“派手な仕事”であった記憶はありません。

営業職のように、実績が数字として出るわけでもなければ、自分が中心となって目に見えるような会社の業績に関わることもありません。

どちらかと言えば、「縁の下の力持ち」的な存在です。

そんな事務職を長く続けるためには、モチベーションの保ち方はとても重要です。

先にマイナス面を上げるとすると、給料は高いとは言えず、毎日の変化もほとんどないことです。

マルチタスクをこなして会社を回しているのに、貢献度も感じにくいです。

では、どうやってモチベーションを保てばいいのか。

事務職のモチベーションの保ち方

事務職のモチベーションの保ち方

全体的な事務職のメリットはパソコン操作などスキルアップできる、

コミュニケーション能力が鍛えられるなど、

身につけておいて損にはならないことが多いです。

例え転職したとしても、十分に生かせるスキルでしょう。

優先順位をつけて仕事をすることで、スピードや効率化も身につき、スケジュール管理も上手くなります。

社内外のたくさんの人と関わることも多いので、自然とコミュニケーション能力も向上します。

事務職はサポートが主な仕事です。

ひとつ、ひとつの仕事が確実にこなし、スキルアップすると、任せてもらえる仕事が増えていきます。

そうすると、自分の成長を感じられることができ、モチベーションにつながります。

人と関わることの多い仕事だからこそ、

『ありがとう』や『助かった』と感謝されることも多いです。

実績や結果が数字に表れることはなくても、周りの人から感謝されることでも、モチベーションは上がります。

事務職は一般的なイメージとして「誰でもできそう」思っている人も多いでしょう。

内容ややり方は会社によって違うので、未経験でもチャレンジしやすい職種であり、向き不向きはあれど、ある程度のパソコンスキルさえあれば、確かに誰でもできます。

長く事務職を続けていくためには、「仕事を任せたい」と思われることが大事です。

言われた仕事をただやるだけなら“誰でも”できます。

毎日、変化のない同じ仕事ばかりやっていると、最初はやる気があっても「自分じゃなくてもいいのでは…」という考えになってしまいます。

そう思ってしまうと、モチベーションも下がります。

やる気がないことは周りにも伝わりますから、仕事も雑務しか回ってこなくなります。

モチベーションが下がる→仕事が面白くなくなる→周りの人とうまくいかなくなる…

悪循環に陥らず楽しく仕事をするためには、自分の仕事が終わったから、終わりではなく、常に周囲に気を配って、忙しそうな人には手伝えることがないか声をかけたりすることも大切です。

同じ仕事でも人より丁寧、スピーディー、正確さなど「あなただから任せたい」「あなたにやって欲しい」と思われる仕事のやり方を見つけることが自分のためにもなり、周りの人や、会社にも感謝されることになります。

自分から積極的に仕事を生み出し、自分の価値を作っていくことが大事です。

積極的に仕事をすることによって、スキルアップもでき、周りにも感謝され、一目置かれる『事務員』になることでモチベーションを保つことができます。

まとめ

まとめ

男女平等と言われる今でも、事務職は女性が多い職種です。

出産や育児で職場を離れることもあります。

辞めたら他の人を雇えばいいという“代えのきく”事務員ではなく、離れても“戻ってきて欲しい”事務員を目指すことができれば、モチベーションを保ちつつ、楽しく仕事ができるはずです。

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