事務職を目指す人が必ずしも正社員のみで求人を探される訳ではないと思います。
派遣事務の存在は知っているけれど、メリット・デメリットがわからず、選択肢に入れていいのか決めかねている方のために、派遣事務経験者が派遣事務として働くメリット・デメリットをまとめました。
ぜひ、参考にして自分にあった働き方を見つけてくださいね。
派遣事務として働くメリットは?

派遣事務で働くメリットからまずは見ていきましょう。
ここでは3つのメリットを紹介いたします。
事務未経験でも安心
未経験でも事務経験を積むことができるというメリットがあります。
派遣事務は、事務未経験から挑戦できる仕事が多数あります。
これまで異業種で働いていたけれど、事務として働きたい人や事務という仕事が自分にとって向いているのかわからないけどやってみたいと考えている人には、うってつけです。
何か心配事があった時には、派遣会社のスタッフに相談できることもメリットです。
派遣の営業さんと呼ばれるスタッフが担当になり付いてくれるので、親身に対応してもらえたり、職場が合わない場合に変更してもらうことも可能です。
パートやアルバイトの場合、トラブルがあれば、自分一人で職場と話し合うことがほとんどだと思います。
派遣で働くとなると、派遣会社に雇用されることになるので、まず相談するのが、派遣会社の担当スタッフ。
そして、派遣会社のスタッフが、派遣先である企業の担当者と相談する流れになります。
トラブルが起こった時などに、心強い味方がいるので、安心して働けることにも繋がります。
仕事を中心にしない働き方
働く時間や場所、条件などが限定されている人には、契約期間で働けるメリットは大きいです。
週に3日働きたい場合や一日6時間働きたい場合などでも企業と条件が合えば、契約書を交わし、仕事することができるため、家事や育児をしながらや副業をしながらなど、自分の都合に合わせた働き方ができます。
残業に関しても、きちんとした取り決めがあるので、残業が発生した場合は、割り増し賃金でもらうことが出来、安心です。
残業するしないに関しても自分で決められることはメリットと言えます。
仕事だけに縛られずに働くことができれば、仕事に依存した考え方や、安定だけを求める働き方から自由になることができます。
大手企業で働けるチャンス
大手企業は派遣事務を積極的に採用しています。
しかも、大手であればマニュアルがしっかりしており、仕事内容もきっちりと決まっていることも多いです。
派遣で働く仲間も大勢いるため馴染めないといった風潮も少ない傾向にあります。
アットホームな職場だと、個人が注目されて、なんだかやりづらいなと感じる場合でも、大手企業はたくさんの人がいるのでそこまで気にならないこともメリットです。
大手企業の正社員募集は狭き門であっても、派遣であれば入れるということもあります。
もし、正社員にこだわらなければ、大手の働きたい企業に派遣で入って、経験を積んでみると言うのもおすすめです。
派遣事務として働くデメリットは?

派遣事務で働くのはメリットだけではありません。
ここではデメリットと感じる2点について紹介しますので、チェックしてみてください。
安定していない
長期で安定して働きたいと考えている人にとっては、契約期間が3ヶ月や6ヶ月など決まっているため、不安定に感じるというものがあります。
これも職場によって変わって来るのですが、契約期間の3年満了まで働いて欲しいという会社と、スポット的な人員補充で、数ヶ月間だけ働いて欲しい場合などさまざまです。
派遣はすぐに辞めても、補充できると思われていたり、派遣さんと呼ばれて他社から来ている人という認識で他人行儀な会社もあるので、地に根を張って考えて働きたい人には不向きだとも言えます。
しかし、どんどん仕事を経験して、色んな企業で仕事をしてみたいと考える人にとって見れば、退職の際に重々しくならず、メリットであるということもあります。
正社員との待遇の違い
同一賃金同一労働という言葉が賑わったものの、
正社員と同じ仕事をしていても、休暇や賃金の差が大きいと感じることがあります。
時給制であることから休みを取ったら、その分月の給料に影響があることもあり、
大型連休などでも別の仕事をする必要が出てきたりと、生活の質自体は正社員よりも低くなりやすいこともあります。
正社員にのみ権限が付与されている場合や、正社員だけの会議などもあることから、仕事の中心からは阻害されたような印象を受けることもあります。
少し仲間外れのように感じることは、デメリットであるかもしれません。
ですが、社内で派遣事務を正社員にするということもないわけではありません。
正社員として迎えたいと思ってもらえれば、打診があることもあります。
働いている環境が良い環境だと感じるならば、自分をアピールしていくことで、待遇を改善することができるかもしれません。
派遣から正社員への道を進めている派遣会社に登録したり、紹介予定派遣の制度を利用するのも、安定した職を得るための道かもしれません。
是非、諦めずに挑戦してみて欲しいです。
まとめ

自分自身の都合に合わせて働けて、安心して働くことができる反面、バリバリ仕事したい人にしてみれば、少し物足りなさを感じる派遣事務。
何か新しいプロジェクトが立ち上がっても、中心人物になることは難しくなります。
責任ある立場の人をサポートすることは出来ても、自分がそのポジションに立つチャンスは少ないです。
そして、それが賃金に反映されることも稀です。
正社員であれば、評価が上がったり、ボーナスで還元されたり、表彰を受けることもあるかもしれませんが、誰かのサポートとして行っている限り、自分自身が日の目を見ることが少ないのです。
しかし、もしそのように感じたとしてもこのデメリットと感じる部分をバネに、正社員への道を志たり、ここで得た経験を元に他の企業へ正社員として転職することができれば、メリットへと変換することできます。
派遣で働くことで、働く喜びや誰かに役に立つ喜びを感じたり、悔しい思いをしたりすることで、自分のさらなるステップアップへと繋がる可能性が広がります。
今の仕事が辛いと感じている人や転職を考えている人は、悩んでいるよりも、飛び込んで経験してみることで、意外と物事が波に乗ることがあります。
正社員として縛られるのが辛いと感じている人や仕事に重きを置きたくない時などに有効利用してみるのも良いかもしれません。