学校の広報は、一般企業とは異なり、教育機関の情報を伝えるための独自のスキルが求められます。
一見、学校の宣伝活動を行い、生徒の募集を行なっているというイメージを持つ人も多いと思いますが、実は学校広報の業務内容は思っているより幅が広く奥が深いです。
本記事では筆者が学校広報として働いていた経験をもとに、一般企業とは違う学校の広報ならではの業務内容について解説していきます。
「学校の広報ってどんなことをするんだろう?」と思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね!
学校の広報とは?その役割について解説

学校広報の役割は、学校に関する情報を正確かつ魅力的に発信し、学校のブランディングを行うことです。
学校の特色や魅力を伝え、教育内容やイベント情報、入試情報などを広くターゲットの学生に発信することで、学校の理解度を高めることができ、それは志望者の増加につながります。
学校広報の業務内容

学校広報は具体的にどのような業務内容を行なっているのでしょうか?
本項では、筆者の経験をもとに、一般的な企業の広報活動とは少し内容が異なる学校広報の業務内容について解説していきます。
ホームページの運営
学校ホームページの運用は学校広報における重要な業務の1つです。
タイムリーな情報を広く伝える事ができる為に欠かせない業務内容です。
保護者や受験生などの学校に興味のある人々は、最新情報を入手するためにホームページを訪れることが多いため、年度の始まりやイベントの前後などには特にこまめな更新が必要です。
また、過去の学校の活動なども記録として残しておくことで、学校の活動をより正確に理解してもらうことができます。
他にも、学校に関する情報は、生徒や保護者の間で噂になってしまうことがあり、内容が誤解される可能性があります。
そこで、正確な情報を提供するためには、公式の発表の場を設けることが必要です。
SNSなどで情報を発信する場合でも、重要な決定事項については公式ホームページに掲載することで、正確な情報をより多くの人に伝えることができます。
また、近年ではオープンキャンパスを行う場合の詳細確認や予約もホームページから行う事が主流になっているので、生徒募集に関するイベント情報の更新もかかさずに行わなければいけません。
よってホームページの運営は学校広報の業務内容の中で重要な業務のひとつです。
学校案内パンフレットなど印刷物の制作・配布
どこの学校でも年に一度は必ず「学校案内パンフレット」を制作します。
学校案内パンフレットとは、学校の概要やカリキュラム、教育方針、施設案内などをまとめた冊子のことを指します。
主に中学校、高等学校、大学などに入学を希望する方向けに配布され、学校の魅力や特色を伝えることが目的となります。
学校案内パンフレットは、学校のイメージや理念を伝える重要なツールであり、入学を考えている生徒や保護者にとっては、学校選びの参考となるものとなっています。
そのため、パンフレットのデザインや内容には力が入れられており、学校のアピールポイントや魅力がわかりやすく伝わるように工夫されています。
広報は、パンフレットの作成に必要な情報を収集し、デザイン・レイアウトを考え、文章を執筆するなどの役割を担います。
また、パンフレットを作成するためには、印刷会社やデザイン会社とのやり取りが必要になる場合もあります。
広報は、それらの業者との交渉や打ち合わせを行い、予算や納期を調整するなど、プロジェクト全体の管理も行います。
また、広報は作成したパンフレットの配布先を考えることも重要です。
例えば、オープンキャンパスや入学説明会などのイベントで配布するほか、学校のホームページからもダウンロードできるようにするなど、効果的な配布方法を検討する必要があります。
オープンスクール・授業体験
オープンキャンパスは高校生や中学生を対象とした大規模な広報イベントの一つです。学校の施設や教育内容を披露し、入学希望者に魅力を伝える機会となります。
生徒が実際の授業を見学・体験することで、その学校に入学することの現実感や期待感を持ってもらえます。また、保護者にとっても、学校の授業内容や指導方針を把握することができます。
広報の業務としては、オープンキャンパスの企画・運営に携わることが挙げられます。具体的には、次のようなことがあります。
- プログラムの企画
- 広報資料の準備
- オープンキャンパスの事前PR
- 当日参加者への対応
まとめ

今回は一般企業とは違う学校の広報ならではの業務内容について、筆者の経験をもとに解説していきました。
広報担当者は、学校の理念や特色を理解した上で、その学校に入学するメリットを訴求し、志望者を増やすためにWEBサイト運営や学校案内パンフレットの制作だけでなく、イベントの企画進行などのあらゆる業務内容が求められます。
ぜひこの記事を参考にして、あなたのキャリアに学校広報を加えるかどうかじっくりと検討してみてくださいね。